トンネルを抜けるとそこは露天風呂だった 伊東園ホテル 松川館(静岡県伊東市)

地方
で、今回もまたまた庶民の味方伊東園ホテルから選りすぐりのご紹介で伊東園ホテル・伊東松前館です。
場所は伊豆の伊東で伊東園ホテル・伊東園ホテル松川館、伊東園ホテル別館とこの周辺に3つ固まっている中の一つ。
伊東園ホテルは伊東大川沿い立ち風情がありますし、別館は料金が1番安い、で今回のこの松川館は温泉の構造がちょっと変わっており行けば話の種になりますのでまずは松川館を取り上げます。
松川館0015
まあ、レビューを読んでみるとなかなかの苦情のオンパレード。
部屋が古い、煙草臭い、外から丸見え、壁穴だらけ、部屋風呂がありえないほど汚い、虫の死骸が部屋にあった、食事がまずい、全体的に設備が古い、室内がカビ臭い、フロントの応対がイマイチ、水回りが臭い、トイレが流れない、公衆便所の匂いがするなどなど。
前回の下田海浜は覚悟していくと期待をいい意味で裏切られますが、ここはある程度覚悟して行く必要がありますね。
まあ、確かに古いしボロっちい所もあるので耐えられない人もいるのもわかります。
松川館の私の感想をまとめると・・・
とにかく古い → これは本当マジです。でも見方を変えたら雰囲気がある、昭和時代は高級旅館だったのかなぁとの歴史も感じられます

部屋がカビ臭い → 私が泊まった部屋はたしかに古かったですが、特にカビ臭くもタバコ臭くもありませんでしたので部屋によるとか・・・

部屋風呂が汚い → マジで汚い。でも利用しないからノープロブレム。お風呂は大風呂や露天に行くので問題ないでしょ。

部屋の清掃が不十分 → 私が泊まった部屋は確かに古く壁紙も剥がれたところがありましたが、清掃が不十分とは感じませんでした。

トイレが臭い → 確かに臭いし水の流れもよくない。でもドアを締めておけば気にならず。

食事がまずい → 平均的な伊東園クォリティです この値段で食事付きというのが凄いのです カレーがあるのでカレーを食べれば問題なし(´・ω・`)

虫が出る → 私は冬に行ったので虫は見ませんでした・・・ ただ確かに夏は凄いかも。

接客が悪い → 私にあたった人は好印象でした 人によるとしか・・・・ 

外から丸見え → カーテンを開ければ確かにそうかも。うーん気になるなら閉めとけばいいんじゃ。 でもそんな他の部屋をそんなジロジロ見る? 

とまぁ行けばわかりますが、誰もがみんな感じることは古い施設だなぁということ。
ですがただ古いと言うだけではなく、昭和時代はたぶん高級旅館で落ちつきのある佇まいがあり、ビジネスホテルには無い格調の高さは感じます。
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すべての作りがゆったりとしており、歴史と風情が感じられ池には錦鯉がいて希望すれば餌もやれるので田中角栄の気分に。
ただ汚くて古いとは違い、歴史を感じられる古さと言うかいいかんじで鄙びていて私的にはどストライクです。
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とは言え客室は老朽化が酷いのは否定できないので、そういった点に気になる方にはお勧めできません。
てか、3倍位の値段を出して他を探したほうがいいでしょう。
前回も言いましたが全ては値段なりで、お姫様扱いがご希望ならもっと予算を上げて探しましょう。
ではその古いホテルに一体何の価値がるかと言うとそれは温泉になります。
泉質そのもの評価もまずまずなのですが、施設内の温泉に行くまでの構造が特徴があります。
ここは建物内に大風呂と施設外に露天風呂があるのですが、その露天風呂は道路を隔てた所にあります。
で、この宿は道路地下にトンネルを掘って繋げたんですんね。
つまりは道路を隔てた所に露天を作ったのですが、利用客がいちいち外に出て行くのも車も通りますので危ないし雨の日もあるでしょうから煩わしいので地下を掘って繋げてしまえと。
いかにもバブル華やからしき頃に考えそうな発想でそれが今に残っています。
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ですので、露天に行くにはまず本館で地下に行き、そこからトンネルを通って道路を隔てた露天風呂に行くということになります。
足が悪い方などには確かにしんどいかと思いますが、通常の方だと「何これ?」と面白がるかなと。
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実際行ってみると「何これ?」感満載で、「この先何があるの?ボロいけど」と思いながら進んでいくと露天に到着。
更衣室は大きくなく5,6人も入れば一杯かな?という大きさ。
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入り口には段差があり階段を降りていくと岩風呂の露天があります。
初見は青く光っている感じがして明るい。古臭いとか汚いというのは全く感じない。
空も見えうっすら川のせせらぎの音も聞こえる・・・被湯のようなそれでいて新しい様な感じもします。
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一言で言えば、洞窟を通っていくと外に出れる所にお湯が湧いていて、その秘湯に浸かっている気分がしてとても気持ちがいい。
泉質的にはそこは全国有数の湯量と江戸時代には将軍にお湯を献上してたと世間で名の通っている伊東温泉の本丸に当たるのがここら辺なので悪かろうはずもなく、無色透明無味無臭の中でもお湯の力は本物。
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入っているときには泉力の強さは感じないものの、出た後よく温まり肌もすべすべ、血流がめぐる感じも強く「ああ、体にしみて健康になったわ」と感じるお湯で、伊東温泉の名に恥じません。
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この露天の他に本館の地下にある方は檜風呂。
ここは露天より温度が高く、泉質も露天のとはちょっと違う感じ。
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ここらへんはいくつかの泉を集めた混合泉であることが多いのですが、その配合が違うのかこっちほうが泉質が強い。
強さでいえばかなり強い方に入り、長風呂すると体力を思いっきり持っていかれるほど。
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年配の方の中にはここの雰囲気とお湯を気にいって何泊も泊まって定宿にしてる方もいるとか・・・
確かに熱湯が好きでここの華やかなりし頃を知っている方など気にいるポイントは判らなくもないですね。
あと食事は前にも書きましたが伊東園クォリティです。
駄目な人はだめでしょう。文句を言ってる方は1万円以下で2食付きって視点が抜けています。
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まあ、それくらい予想はできるでしょ。
自分がケチったんだから宿に文句いうより自分に判断の甘さを責めるべき。
私は美味しくいただいています。
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あととにかく伊東園ホテルはカレーを食っていれば大丈夫。
あとスーパードライや「つう」や「舞」、「あらばしり」などの地酒が飲み放題、飲んべぇはここが気に入ってるんじゃないかな?
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という事で伊東園ホテル松川館は人を選びます。
古くて鄙びている感じが好きな方とか普通の温泉じゃ飽き足らない「なんか儀式みたいのがないと」なんて思う方にはオススメ。
間違ってもカップルとか恋人同士で行ってはいけません。
でも、不倫カップルならなんかこうイケナイ雰囲気がましてそれはそれで盛り上がるかもしれないので( ・∀・)イイ!!かもですケドね。
あと霊も見える人には見えるそうですよ・・・・もうそこら中にいるとか。

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