鉄分たっぷりの濁り湯と、味のある番台のおばちゃん 雲海薬師温泉(熊本県阿蘇市)

地方

今回から九州の熊本温泉施設のご紹介をいたします。
まずは阿蘇五岳を一望できる絶好のロケーションに位置する「内牧温泉」。
阿蘇温泉郷の中でも最も多くの宿泊施設が集まるエリアですが、その魅力は規模の大きさにとどまりません。

内牧温泉の最大の特徴は、多くの宿や公衆浴場が自家源泉を持ち、「源泉かけ流し」でお湯を提供していること。
数百円という手頃な価格で利用でき、鉄分豊富な「金気臭」のするお湯や、肌触りの柔らかいお湯など、施設ごとに全く異なる泉質を楽しめるのが特徴です。レトロな番台や地元の方との会話も、内牧ならではの旅の醍醐味です。

加水も加温もしない、阿蘇の大地のエネルギーそのもののお湯に入れる贅沢が、ここでは当たり前のように味わえます。

また、地元の人に愛される「町湯(まちゆ)」と呼ばれる共同浴場が多数存在
鉄分を含んだ濁り湯から、透明な美肌の湯まで、少し歩けば全く違う泉質に出会えるのも魅力なのですが、今回はその中で番台のおばちゃんに味がある雲海薬師温泉をご紹介。

場所はJR阿蘇駅からバスまたはタクシーで約10〜15分。車だと熊本ICから車で約50分。
カーナビに住所を入れて辿り着いたそこは、観光地の華やかさとは無縁の地元感あふれる佇まい。
施設前には駐車場がありますが、3台くらい駐車したいっぱいでつねに満車状態の人気ぶり。

内牧温泉街の外れに位置して「雲海薬師温泉」という看板を掲げた建物は飾り気のない質実剛健なスタイル。
これぞ共同浴場!という渋い雰囲気がたまりませんね。

入口からクライマックス!
番台の呼び出しボタンをおすとおばちゃん登場で入浴料300円。
軽快のトークとリアクションが面白く実に味のあるおばちゃんでした(^^)

中に入ると年季は入ってますが
扉を開けるとすぐ脱衣所いかにも共同浴場といういい感じ、コインロッカー、自動販売機などはなし。

3人も入ればいっぱいという大きさ、まず鼻をくすぐるのは「金気臭(鉄の香り)」。
これが温泉好きにはたまりません。「あ、ここは濃いな」と直感させてくれます。

湯船は3人もはいればいっぱいという大きさ。車中泊
カランは3人分くらい、とにかく白いお湯が気分を盛り上げてくれます。

泉質は硫酸塩泉なんですが、入ってみると意外と柔らかい印象でもガツンとくる。
湯温もちょうどで非常につかりやすい。

でも鼻につく鉄に匂いがいい感じ。
いい感じで鄙びておりテンションバクあがり、共同風呂というのもいい。
最新で異例な施設もいいですが、このひなびた感じは味があります。

内湯一つだけですが、柔らかく、鉄分の多いお湯は最高でした。
サラサラというよりは、少し引っかかりのあるような少しキシキシとするような独特の浴感があり、成分の濃さを感じる肌触りと鉄分と塩分の効果で、湯上がりも汗が引かないほどポカポカ!「薬師」の名にふさわしく、疲れや冷えが吹き飛びます。

ここでの経験はあなたの旅をより深く、思い出深いものにしてくれるはず。
小銭(入浴料)とタオルを持って、ふらっと立ち寄ってみてください!

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