お気に入りの宿シリーズ 泉質マニアの方へ 湯河原 ゆっくり

首都圏の温泉

さて、まだまだ肌寒く温泉が恋しい季節。
3月には大学生は卒業旅行のシーズンであり近場で手軽にいけるところはないかと探している方も多いでしょう。
そこで今回不定期にお届けする私のお気に入り安価でお湯がよく一人旅でも泊まれる温泉宿シリーズ。

今回は湯河原の「ゆっくり」を取り上げます。
まずは東京から湯河原の行き方から。
電車の場合、東京・品川から新幹線・東海道線で行く方法と新宿から小田急線で小田原まで行き東海道線に乗り換えて湯河原まで行くパターンの2つ。
私は小田急沿線に住んでいますので、熱海と行く時と同じロマンスカーに乗って小田原のパターンをよく使います。

湯河原は東海道線で熱海の一つ前の駅で下車。
宿までは湯河原駅から出ているバスで10分・温泉場中央で下車、湯河原駅から歩くと30分弱。
温泉中央から宿の「ゆっくり」まで歩いて30秒、宿の入り口に大きな狸の置物があるのが目印。
入り口だけでなく宿のいたるところにタヌキの置物が置いてありお風呂の中にもあります。

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少々くたびれた建物・施設ですが建物の古さを感じさせないくらい綺麗に掃除されてます。
トイレ・洗面台も共同なので朝は取り合いになりますが、静かで人声も聞こえず泊まってるのは自分だけかと思うほど。
チェックアウトは12時で朝ゆっくり出来るのもポイント高し。

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この宿は布団敷きがセルフサービスで過剰なサービスは極力省きお客とお宿のスタッフとの距離が適度に保たれているのも好感。

施設内の時間の流れが緩やかで気持ちよくいい感じでほっといてもいてもらえます。
温泉に入って本を読む、お気に入りのDVDを持ってきて見るなどそれぞれの時間を楽しめます。

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とにかく「ゆっくり」最大のセールスポイントお湯の素晴らしさ。

熱海・湯河原・箱根界隈の湯は、加水・循環・塩素投入が当たり前の偽温泉が少なくなくなかなか「本物」がありません。

特に何もしなくてもお客が来る箱根湯本界隈の泉質の管理のひどさといったら・・・
最近は外国人観光客が増え雰囲気も悪く箱根の宿の泉質管理は一部を除いて年々質が落ちているにもかかわらず料金が高い。

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「ゆっくり」ではかけ流し循環なしで日に2回お湯を入れ替えでお湯の管理にはかなり神経を使っています。
私も行くたびに夜2回と翌朝2回ほど入りますが日に2回お湯を入れ替えている効果を肌から実感。
どちらかと言うとツルツルではなくしっとりで女の方は若い頃の肌触りを思い出したという人もいます。

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湯船は小型で2人が入れるくらいですが温泉好きにとってこれ以上の贅沢はありません。
2つある湯船は夜と朝で男女が入れ替わりで露天風呂はありません。
泉質は弱アルカリ性なのか無色透明、熱海のようなしょっぱさがなくまろやかでクセのないお湯で温泉の中でも「高級感」を感じる物。

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熱海の「夢いろは」のようにやや強めな力強いお湯とは違い、なめらかでスムーズそれでいて肌に優しい車で言えばBMWのストレート6のエンジンの高級車。
少々くたびれた建物・施設であることを気にしなければ温泉が素晴らしいのでまた来たくなります。
この宿泊費で素晴らしい温泉が味わえるのは大変お値打ちで関東圏の中でも低料金の中ではピカイチのコストパフォーマンスだと思います。

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別料金(1100円)ですが朝ご飯もワンダフォー!
私の持論は「温泉宿は朝食で決まる」というのがありますが、ここはあじの干物は大きくてボリューム満点、そして旨い。

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鮭も選べますがこれもまたデカイ。
魚が大きいのにこれに納豆や味付け海苔もついているのでかなりの食べ答えありご飯味噌汁はセルフでおかわり自由なので何杯でもいけます。

ゆっくり鮭

おかみさんが気さくで明るい笑顔、ご主人の物腰の優しい接客で迎えてくれるのもいいところ。
豪華さや至れり尽せりのサービスは無く、泉質豪華一点ですがリーズナブルにのんびりいいお湯を楽しみたい人にとっては貴重な宿だと思います。

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