これはガチ特質すべきは泉質の濃さ  白寿の湯(埼玉・児玉郡神川町)

千葉、神奈川、茨城、埼玉の関東四県のうち唯一海がないのが埼玉県。
ケンミンショーでよくネタにされる都道府県魅力度ランキングで大体最下位が茨城県なのですが、埼玉も42位でいたから数えた方が速いほどランキングは低く魅力のない県とされています(´・ω・`)。

実際観光するところはと言われても埼玉でイメージできることは埼玉西武ライオンズ、さいたまスーパーアリーナ、西武遊園地、小江戸・川越くらいでしょうか?
ガチで観光資源が乏しいというのを自覚しているので、アニメで有名な埼玉と言うことで県主導で秩父、春日部、川越、鷲宮がアニメの聖地と必死アピール、「テーマはアニメと観光」と名を打つアニ玉祭というのを開催しています。

さらに埼玉は観光地がないだけでなく、過去に何件か紹介しましたがいい温泉もなかなかありません。
スーパー銭湯は多いのですが、温泉とは謳っていても掘ってみたら湧いて出てきたという口の悪い私がよく言う「井戸水に毛が生えた程度」がほとんどでなかなか泉質のいいガチな温泉がなくて紹介出来ませんでした。

しかし、今日紹介する白寿の湯は間違いなく埼玉泉質四天王の1つであり、前に紹介した百観音温泉なみのガチ泉質でオススメです。
その名声は聞き及んでいたもののなかなか行く機会がなかったのですが、今回入浴する機会がありようやくご紹介出来る運びとなりました(^^)

その「白寿の湯」ですが、分類は埼玉県児玉郡神川町にある日帰りスーパー銭湯です。
埼玉県とは言えども群馬県は目と鼻の先で山並みに囲まれた相当な田舎町で場所は関越自動車道 本庄児玉ICより約30分、JR高崎線 本庄駅南口よりバスで40分という所で車でないと行くのは難しい所にあります。
私が行った時は平日午後だったのですが、既に第一駐車場は品川、練馬、所沢、横浜、川越、世田谷、高崎ナンバーなどの他県からも多く訪れ満杯。なかなかの人気で期待が高まります。

白寿の湯2

施設内はかなりレトロ調にシャレオツに出来ており、木のいい香りがします。
食事処と休憩処がありほぼ満席という人気、年配の方が多いですね。
話す言葉を聞いてみたら地元の方が多くそれだけ地域に愛され支持されていることが判ります。

白寿の湯3

料金は880円を支払い、食事処と休憩処を通り浴室がある二階へ。
脱衣所で着替えてワクワクしながら内湯に入ります。

白寿の湯4
白寿の湯13

まず吃驚したのはカルシウム由来と思われる床の析出物・堆積物がたまり床が棚田状になっている事。
成分が濃厚すぎるため、床に付着し床がカチンコチンに黄金色の温泉成分でコーティングされています。

白寿の湯1

定期的にサンダーやミノで削る必要があるほどで、これは掛け流しの温泉が堆積して作り出したもので鉄分を多く含む化石海水系の高張性温泉でいかに温泉成分が多いか判ります。

施設の説明によると開業当初は源泉を使用していましたが設備不良を起こしたので配管を守るため、湯船のお湯は加水しているとのこと。
加水しないと機械の故障が出るほど成分が多く時間によって泉質が変わるとの説明があります。
前にも書きましたが温泉も生きているんですね。
お湯を舐めてみるとかなりしょっぱい。

白寿の湯9

加水後の分析値でも溶存物質35700mgで加水率は約13%ぐらい?
溶存物質30g超、食塩が約20で重曹・硫酸塩も相当に多くメタホウも驚異的な量で成分総計は31.49グラム。
源泉は地下750mからの湧出の状態ではほぼ色が無く、湯温が低いため加温加熱するとこの黄金色の濃厚濁湯に変わるとか。

白寿の湯14

お湯は露天風呂はぬる湯で長く入っていられる温度で人がいっぱいの大人気。
内湯は40度ほど黄金色のいかにも効きそうな湯です。
露天エリアはなんかベランダのような感じですがそこそこ広いものの大混雑。
簾を掛けられた主浴槽との座湯があります。

座湯は3畳程度なんですが、底に泉質成分が蓄積していてヌルヌルします。
ここでも寝ている人が2,3人は常にいますが、温度が熱くないのでいつまででもいられそう。

白寿の湯5
白寿の湯7

泉質感はお湯の中で手を動かすと感じるヌルヌルでもキシキシでもない独特の肌触りで他に例えようがない新感覚。
浴槽の澱んでいるあたりは油膜も浮いていて湯上りは自分の肌も不思議なすべすべ感が残ります。
この体にガッツーンと来る感覚は本物。湯治にも使えるガチの温泉です。
色が強烈なので、白寿の湯というより黄金寿の湯ですよね(^^)。

白寿の湯8

埼玉屈指の強烈泉質なので温泉ファンはぜひ訪れてもらいそのお湯を体験してもらえればと思います。
お湯に入ったあとは食堂で天ぷら定食をいただきましたが、ここは多くのお人が注文するそば定食を食べればよかったかな。

でも何を食べても美味しいそうです。
夏に入るのも冬に入るのも季節訪わず年に一回は訪れたい素晴らしい泉質の温泉で自信を持ってオススメできます。

白寿の湯11

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