ハルヒの聖地にある温泉銭湯 双葉温泉(西宮北口)

温泉銭湯シリーズ・関西編続きます。
ここで皆さんも関西圏の「阪神沿線にはどうして温泉銭湯が多いのか?」と疑問に思ったこと事はありませんか?

私は第一にどうしてこの沿線に集中しているのか疑問を持ちました。
関東京浜圏・蒲田から鶴見沿岸線のラインの黒湯の秘密は第1回に書きましたね。
特に羽田沖なんてあれ掘り進むとかなり強い確率で○油が出てくるはずです。
だからあんな重油みたいな色をしている黒湯なんですね。
じゃぁなんで掘らないのかの理由もすでに書きました(´・ω・`)

ここで紹介している阪神線エリアの温泉銭湯の大半は、阪神淡路大震災後に誕生したものなんです。
1995年1月17日早朝に起きたあの阪神・淡路大震災で地震により古い長屋や木造アパートの多くが倒壊し、多くの人命が失われました。
その結果震災の復興で倒壊した古い住宅の建て替えが一気に進み阪神では真新しい規格住宅が多くなっています。

その”強制建て替え”の影響をまともに受けたのが既存の銭湯も例外ではなく、新築住宅の大半は、内風呂を備えていましたから街は徐々に復興していっても旧来の銭湯に客は戻って来なかったのです。
多くの公衆浴場が廃業するなかで、一部の経営者は浴場の価値を高めて生き残りをはかることを決意。

これはそれぞれの銭湯に行くとそう言った経緯を説明してる所も多いのですが、その新たな付加価値が「温泉」だったわけです。
ですので掘って温泉が出た所の近くも掘れば高確率で温泉を引き当てることが出来るとなり、このエリアに温泉銭湯が集中して開業するようになった歴史があります。

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一般に熱海のように海に近い場所に湧く温泉は食塩泉(泉質がしょっぱい)が多いのですが、阪神間の温泉銭湯の多くは重曹泉もしくはその系統の単純温泉。

元々六甲山を背後にした阪神間は「六甲の美味しい水」で知られる良質な水で有名であり、地中深くをボーリングすれば良質の温泉が得られる場所だったのが震災を契機に掘ってみたらあっちこっちで温泉が湧いて知られるようになったと言うことではないかと思います。

その良質な温泉銭湯があるエリアの中でも相当レベルが高いのが今回ご紹介させていただく六甲おとめ塚温泉です。
場所はJR六甲道駅 阪神石屋川駅から徒歩10分ほどにある例にも漏れず震災後に再建された住宅が立ち並ぶ一角にある温泉銭湯です。
2002年8月に天然温泉の元湯としてリニューアルオープンしています。

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前が駐車場になっていますが、昼のうちからひっきりなしに車でやってくる人がいますが神戸ナンバー以外もたくさん。
なんと朝6時から営業しており25時閉店と朝でも夜でもいつでも入れるイメージです。
もうなんか入場する前からわくわくしますね♪

ガラス張りの綺麗な店舗に入ると、右手にフロントがあり、左手奥には飲食スペース。
券売機で入浴券を購入し番台の奥様へ渡し脱衣所へ。
服を脱いで入場。いきなり急な階段がありちょっと吃驚。
排水が流れているその階段を登り切ると塩素臭漂うジェットバスが。
体を洗い内湯へ。

カランは銭湯の定番・ケロヨンの黄色い湯桶に関西でよく見る形のワンプッシュ式の蛇口とシャワー。
シャンプーや石鹸等の装備は無し。
私が行った日に男湯となっていたのは「神楽の湯」で女湯の「益荒男の湯」には岩風呂風の露天風呂があるとのこと。

偶数日には「益荒男の湯」が男湯となるようです。
泉質はこの辺はみんなそうなのですがほんのり硫黄の香り漂い、うっすら緑がかった透明なお湯です。
泡つきとつるつる感が顕著、40℃ほどのややぬるめの湯ですが、長居すると身体にじわぁと効きます。

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これはいい! 素晴らしいです。
十分に湯治が可能なレベルなお湯だと思います。

加温・加水なしの源泉かけ流しで、露天も内湯も源泉かけ流しという所がまずスゴイ。
温泉成分は炭酸系の源泉かけ流しで体中が気泡だらけになり湯量ももうあふれ出るほどたっぷり。

わずかに温泉らしい硫黄の匂いもあり、体中にまとわりつく泡といい、スベスベ系の柔らかい泉質もさることながら、湯の温度が熱過ぎずぬる過ぎず適温で長湯することが可能。
出ては入り出ては入りじっくり楽しむことができました。
本当に入浴中は幸せな時間でした

とにかく100%源泉掛け流しの素晴らしい湯で、これほどの湯が420円で街中で気軽に体験できる施設を他には知りません
私が味わった温泉銭湯の中でも間違いなくベスト3にはいるトップクラス。
湯の魅力が光りますので神戸に観光に来たついでに入っていくのもお勧めです。
この周辺の灘区は湯処ですので是非はしご湯でお楽しんでいただければと思います。

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涼宮ハルヒシリーズの聖地とされるのは作者の谷川流の出身地である兵庫県・西宮市。
実は私は幼少の頃ごく短期間でしたが阪急今津線沿線に住んでいたことありすでに遠い記憶ですが懐かしさいっぱいのエリアでもあります。
人気ライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」は、アニメ化にあたり作者・谷川流氏の出身地である同市市内で大規模なロケハンを行っています。

涼宮ハルヒ率いる「SOS団」の集合場所として「北口駅前公園」がアニメに登場。
ハルヒ達が通う高校も谷川流氏の出身校である甲陽園にある西宮北高校がモデルで描かれており、今では用語として定着したアニメのロケ地を巡る「聖地巡礼」の走りというか同じ今日アニメーション制作のらきすたやけいおんと並び海外からも訪れるその聖地巡礼の元祖的な場所で過去に問題になるほど多くのファンが多数訪れていました。

その西宮北高校は2025年度に西宮甲山高校(いずれも西宮市)を統合されることになりましたが、新校では西宮北高の校舎・施設を使うようです。
西宮北高校は自転車通学は基本禁止ですが、夙川・苦楽園口・甲陽園駅等の駐輪場に月極契約した場合は自宅から駅までの自転車通学が可能との事。
劇中でキョンは甲陽園駅の近くの駐輪場に自転車を駐輪し、そこから徒歩で北高に向かっています。

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ここに行くには歩いて行くとまさに山の上にある高校です。
ここがキョンが毎日登っていたのかと思いながらあるくとなかなかの苦行ですね(^0^;)

劇場版『涼宮ハルヒの消失』テーマソング「優しい忘却」のPVの撮影をするのに長門役の茅原実里さんが訪れたそうですが、この西宮北高校には長門役の茅原実里さんのサイン色紙が展示してあるあるそうです!

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この撮影ポイントは北高の前から眼下に移る景色を写した物ですが素晴らしいです。
これが夜となると物凄い綺麗で通うのは大変ですが、毎日ここから夜景を見れるのは恵まれているなぁと思った次第です。

ちなみにちなみに北高の近所の山というかこのあたり一帯はイノシシが出没するので有名。
私もイノシシに遭遇しました。

地元民もなれていて「ああ、猪か」ぐらいで別になんとも思っていません。
人間も前にも普通に出てきますが、特に襲われるとか突進してくるとか無く普通に山の方へ消えていきました(´・ω・`)。

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では西宮北口から歩いて双葉温泉に参りましょう。
まずは「キョン」ぽく手短に説明。
双葉温泉はSOS団の活動拠点である西宮北口から歩ける距離にある温泉銭湯。
道路沿いに大きな看板と駐車場、外に温泉が出ていることを示すオブジェがあるのが特徴。
料金は420円なのになんちゃって温泉ではなくなかなかに本格的なもの。
温泉の味は無臭、薄ほんのり黄色というか日本茶の色で良質な温泉で街中で源泉かけ流しが堪能できる。
気泡風呂と広々とした日本庭園風の露天岩風呂に温泉があり美肌効果のある美人湯でもある。
ああ、朝比奈さんとの混浴したいもんだ・・

と、こんな感じでしょうか・・・・
劇中では出てきませんがエンドレスエイトの夏休みではSOS団で温泉に行くとなったらここに行ったんじゃないでしょうかね?
自転車なら10分弱でいけるでしょうから。

詳細を書きますと西宮北口から歩ける距離にある温泉銭湯とは書きましたが,実際に西宮北口から歩くとゆうに20分はかかりJRや阪神の西宮から歩けば10分ほどで到着。
車で行かれる方は国道171号と山手幹線の交差点が目印で敷地内に無料駐車場がありますよ。

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交差点の隣に隣にラーメン屋がありその隣が双葉温泉で大きな「ゆ」という大きな看板があるのですぐ判ると思います。

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駐車場入口には源泉を落とすオブジェがあり、その傍らには掘削深度や源泉温度、湧出量などが記されたプレートが掲示あり。

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前にも書きましたがこの温泉も阪神大震災後にボーリングして温泉を掘り当てた銭湯の一つ。
地下901mから湧くナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の自家源泉を保有と説明があります。

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夕方5時頃入ったのですが、
ひっきりなしにお客が入ってきます。ものすごい繁盛店ですね。

玄関内の券売機で湯銭を支払い、券をカウンター式の番台に差し出し入場。
脱衣室は典型的なよくある関西の銭湯、広くてノビノビできる室内では、お風呂から上がった常連さん達が談笑中。

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中に入ると洗い場がたくさん設けられており、いくつかのブロックに分かれています。
人工的にブクブクと気泡が出ている温槽の他円形の物や更に奥にサウナや露天風呂入口の前にも温泉槽などとにかくたくさん。

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でもここのハイライトは街中の銭湯なのに旅館顔負けの立派な広々とした日本庭園風の露天岩風呂。
露天は源泉が流れる部分の湯口の周りが茶色く染まっているのがいかにも温泉ぽく本格的でこの点もポイント高い。

10人は余裕で入れる大きさで頭上は何もなく夜空の星がコンニチワ、お風呂の中で足を思いきり伸ばしてリラックス。
とても趣がありここが都市の銭湯、しかも銭湯だなんてとても信じられませんね。
源泉は弱アルカリ性の少しぬめりのあり、色は日本茶の薄い色というか家の風呂でバスクリンを入れた様な色合い。
よく暖まるいいお湯、肌にビリビリくることもなく長く入っていられるお湯で温泉としては良質で満足度高です。

サウナも水風呂があるのはポイント高く近くに住んでいたら間違いなく通いますね(´・ω・`)
なんというかもう西宮から灘のあたりは東京で言うなら大田区・蒲田周辺という感じ。

しかもここら辺の温泉銭湯ほぼハズレなしというレベルの高さが凄い。
東京の京浜地区の温泉銭湯は黒湯ですが、京阪神特の温泉銭湯は無色・薄茶というがいかにも本格的温泉という感じがしますね。

双葉温泉は露天風呂が広くリラックス出来るのでオススメです。
ハルヒの聖地巡礼で汗をかいたらぜひひとっ風呂いかがですか?

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